KOTONOHA LENS

写真に、一首を。

撮った一枚の印象から、千年の歌のなかの一首を探します。 季節、時間、光、心のうごき——写真のなかにあるものを手がかりに、 その情景に重なる一首が返ってきます。

勅撰和歌集「二十一代集」33,402首を収録。すべての歌に現代語訳と鑑賞を添えています。

iPhone 向けアプリ/まもなく App Store で公開予定

言葉にする前の感じを、
千年前の誰かが詠んでいる。

きれいな夕暮れを撮ったとき、なんと言えばいいか分からないことがあります。 その「まだ言葉になっていない感じ」は、たいてい昔の誰かがもう詠んでいます。 言の葉レンズは、写真からその一首へ橋を架けます。

I — READING

写真を読む

写っているもの、季節、時間帯、天気、場所、色、そして全体の気配を読み取ります。 自分で選び直すこともできるので、AIの見立てと自分の感じ方がずれていても構いません。

II — MATCHING

一首を選ぶ

33,402首それぞれに付けた題材・季節・情趣のタグと照らし合わせ、 珍しい取り合わせほど強く効くように重みを付けて、近いと見立てた一首を選びます。 重なりが浅いときは「縁の一首」として、そうと分かるように返します。

III — READING AGAIN

読んで、残す

原文・現代語訳・鑑賞・出典をそろえて表示します。 心に残った歌は、その日の写真とともにカレンダーへ保存できます。

三歩で、今日の一首に届く。

使い方は写真を選ぶところから始まります。難しい設定はありません。

STEP 01

写真を選ぶ

カメラロールから一枚選びます。写真は解析のあいだだけ使われ、 サーバーに保存されることはありません。

STEP 02

印象をたしかめる

AIが読み取った季節や雰囲気が表示されます。 違うと感じたら、その場で選び直せます。

STEP 03

一首を受け取る

その写真に重なる一首が、現代語訳と鑑賞つきで返ってきます。 気に入ればカレンダーへ。

写真に重なる一首が、五句に分けて縦書きで表示された画面
保存した一首と写真が日ごとに並ぶ言の葉カレンダーの画面
カレンダーに保存された一日の記録。写真と一首と鑑賞が並ぶ画面

「二十一代集」とは、
天皇が命じて編ませた歌集です。

勅撰和歌集(ちょくせんわかしゅう)は、天皇や上皇の命によって編まれた歌集です。 撰者に任じられた歌人が、その時代までに詠まれた歌のなかから、 後の世へ伝える一首を選んでいきます。 905年の『古今集』にはじまり、1439年の『新続古今集』で終わるまで、 約530年のあいだに二十一の勅撰集が編まれました。これを二十一代集と呼びます。

百人一首をご存じなら、もう出会っています。
あの百首は、そのほとんどがこの二十一代集から選ばれた歌です。

平安時代
鎌倉時代
南北朝〜室町時代
八代集
十三代集
古今集905
後撰集957頃
拾遺集1006頃
後拾遺集1086
金葉集1126
詞花集1151
千載集1188
新古今集1205
新勅撰集1235
続後撰集1251
続古今集1265
続拾遺集1278
新後撰集1303
玉葉集1312
続千載集1320
続後拾遺集1326
風雅集1349
新千載集1359
新拾遺集1364
新後拾遺集1384
新続古今集1439
八代集十三代集 ← 横にスクロールしてご覧ください →

平安 — はじまりの八代集

905 — 1205

紀貫之が『古今集』に仮名序を書き、和歌の姿がかたちづくられた時代です。 小野小町、在原業平、和泉式部、紫式部。名を聞いたことのある歌人たちの歌も、 この八集のなかにあります。300年かけて八集という、ゆるやかな歩みでした。

鎌倉 — 新古今の時代

1205 — 1333

後鳥羽院の命による『新古今集』が編まれ、言葉の技と余情が深められました。 藤原定家、西行、式子内親王。政の中心が武家へ移ってからも勅撰集は編まれ続け、 その間隔はむしろ短くなっていきます。

南北朝〜室町 — 終わりまで

1333 — 1439

歌の詠みぶりにいくつかの流れが生まれた時代です。 澄んだ叙景で知られる『風雅集』もこの頃に編まれました。 そして1439年の『新続古今集』をもって、二十一代集は閉じています。

五百年のあいだ、受け継がれたもの。

政の中心が移り、都のありようが変わっても、勅撰集は編まれ続けました。 これほど長く続いたのは、歌を集めて選ぶという営みが、 その時々の人にとって意味のあることだったからです。

I — 務めとして

代々受け継がれた事業でした

勅撰集は、天皇や上皇の命によって編まれます。 その時代までに詠まれた歌を集め、選び、順に並べる。 これは折々に行われる朝廷の務めと考えられ、 先の集を受けて次の集を編むという形で受け継がれていきました。

II — 伝わるものとして

歌が名を遠くまで運びました

勅撰集に歌が採られると、その歌は写本とともに写し継がれ、 詠んだ人の名も一緒に伝わっていきます。 印刷のない時代において、歌は人の言葉と名前を、 遠い時代まで運んでいくものでした。

III — 伝える人として

歌の読み方を伝える家がありました

藤原俊成・定家の流れを汲む家々は、歌の詠み方や古歌の読み方を代々伝えました。 撰者はその中から選ばれます。ひとりの才に頼るのではなく、 受け渡していく仕組みがあったことが、長く続いた理由のひとつです。

1439年の『新続古今集』ののち、京は長く戦乱の時代に入ります。 歌が詠まれなくなったわけではありませんが、勅撰という形で編まれることは、 それ以降ありませんでした。二十一代集が二十一で閉じているのは、そのためです。

33,402 収録歌数
21 勅撰集(二十一代集)
100% 現代語訳・鑑賞つき
  • 古今集
  • 後撰集
  • 拾遺集
  • 後拾遺集
  • 金葉集
  • 詞花集
  • 千載集
  • 新古今集
  • 新勅撰集
  • 続後撰集
  • 続古今集
  • 続拾遺集
  • 新後撰集
  • 玉葉集
  • 続千載集
  • 続後拾遺集
  • 風雅集
  • 新千載集
  • 新拾遺集
  • 新後拾遺集
  • 新続古今集

和歌は読むものである前に、
交わすものでした。

当時の宮廷に生きた人々にとって、和歌は鑑賞する対象である前に、日々の言葉でした。 想いを伝えるのも、人を悼むのも、礼を述べるのも、歌にして送ります。 学問として学ばれたものでも、広く人々が楽しんだ娯楽でもありません。 限られた人たちの文化でしたが、その人たちにとっては たしなみであり、暮らしの一部でした。

I — 贈り、返すもの

歌は会話の片側です

和歌の多くは、誰かに宛てて送られ、返されたものです(贈答歌)。 勅撰集に一首だけ並んでいても、その向こうにはたいてい相手がいて、返事があります。 独白として詠まれた詩ではなく、やり取りの断片なのです。

II — 集って詠むもの

人が集まる場でもありました

歌合は、左右に分かれて一首ずつ出し合い、判者がその優劣を述べる催しです。 題はあらかじめ決められ、どこが良いと見たかという判詞も書き残されました。 歌は、人の集まる場で披露され、その場で読み解かれるものでもあったのです。

III — 題を与えられて詠むもの

心に浮かんだ景色も詠みます

「春の曙」「山家の秋の月」といった題を与えられて詠む題詠も、広く行われていました。 目の前にある景色とはかぎりません。心のうちに立ちあがった風景や、 古歌のなかで見た景色を重ねて詠むこともあります。

少し、写真に似ているところもありますね。

勅撰集の歌には、しばしば詞書が添えられています。 「花を見て詠んだ」「旅の途中、雨に降られて」「久しく会わぬ人のもとへ」—— いつ、どこで、誰といて、何があったか。歌の前に置かれた、短いけれども具体的な説明です。

THEN

歌 + 詞書

その日の情景を三十一文字に畳み、いつ何があったかを短い詞書で添える。 歌集はそれを季節の順に並べていきます。春から夏、秋、冬、そして恋へ。 個人の一瞬が、共有された暦のうえに置かれていきます。

NOW

写真 + ひとこと

いま私たちは、その場の光を一枚に写し、短い言葉を添えて残します。 撮った日付で並べ替え、季節ごとに振り返る。 道具が変わっただけで、していることは似通っているところもあります。

千年前の人も、残したかったのだと思います。
言葉にしなければ消えてしまうものが、あると知っていたから。

千年を渡しているのは、今日の技術です。

写真を読むのは、Google の生成AI「Gemini」です。写っているもの、季節、時間帯、天気、光の色、 そして全体の気配までを、いくつかの短い言葉へ置き換えます。 その言葉を、33,402首それぞれに付けた題材・季節・情趣のタグと照らし合わせ、 珍しい取り合わせほど強く効くよう重みを掛けて、近いと見立てた一首を返します。 重なりの深さは「響き合う一首」「近い一首」「縁の一首」の三段階で添えるので、 どれくらい寄り添えているかは受け取る側で確かめられます。

千年かけて編まれ、写本として伝えられ、研究者の手で整えられてきた三万三千首。 そして、今日あなたが撮ったばかりの一枚。 そのあいだを渡しているのは、いま手に入るいちばん新しい技術です。 千年前の言葉に、今日の道具で手が届く——そういう時代になりました。

言の葉レンズが写真から一首を引くのは、この二つが同じ身ぶりだと考えているからです。 あなたが今日うまく言えなかったことは、たぶん千年前の誰かが、もう言葉にしています。

歌の本文は、
日文研のデータベースに拠っています。

千年前の歌には、写本ごとの異同があります。同じ一首でも、底本が違えば文字が違う。 どこから持ってきたか分からないテキストを並べては、歌集を名乗れません。 本アプリの和歌本文は、国際日本文化研究センター(日文研)が公開する 「和歌データベース」に拠り、利用許諾を得たうえで収録しています。

I — THE INSTITUTION

国際日本文化研究センター

京都・桂坂にある、日本文化を国際的・学際的に研究するための大学共同利用機関です。 人間文化研究機構に属し、国内外の研究者が共同で使うための基盤として、 多くのデータベースを構築し公開しています。 研究に使うために作られた資料なので、どの歌がどの本に基づくのかがはっきりしていて、 表記の揺れも整理されています。検索で拾えるテキストとは、そこが違います。

II — THE DATABASE

和歌データベース

歌の本文だけでなく、読み・作者名・詞書(歌が詠まれた事情の書き添え)まで、 検索して引けるように整えられたものです。本アプリが一首ごとに 詞書まで表示できるのは、この堅実で弛まぬ整備があってこそで、 web上の断片的なテキストからでは同じことはできません。

III — OUR OWN WORK

訳と鑑賞は、AIによる参考訳です

データベースに拠っているのは歌の本文です。現代語訳と鑑賞は、 既存の注釈書を引き写したものではなく、本アプリのためにAIを用いて作成しました。 歌を味わう手がかりとして添えている、解釈の一例です。 誤りにお気づきの際は、お問い合わせからお知らせいただけると助かります。

IV — THE TAGGING

写真と結ぶための下ごしらえ

歌を写真から引くには、本文を持っているだけでは足りません。 一首ずつに題材・季節・時間・情趣のタグを付け、 珍しい取り合わせほど強く効くよう重みを計算してあります。 33,402首ぶんのこの下ごしらえが、マッチングの実体です。

どんなアプリか、30秒で。

音を出してご覧いただけます。

14日間、無料で試せます。

試用のあいだは、サインインも支払い方法の登録も必要ありません。 アプリを入れて、すぐ使いはじめられます。

ベーシック

FOR EVERYDAY

¥280 /月(税込)

年額 ¥2,200(税込・月あたり約¥183)

  • AI写真解析 月20回
  • 二十一代集 33,402首すべて
  • 現代語訳・鑑賞・出典表示
  • カレンダー 直近30件(この端末内)

無料試用は、はじめて起動した日から14日間です。期間が終わると、 プランを選ぶまでAI写真解析は使えなくなります。

AI解析が使えないときは、端末のなかだけで動く簡易解析に自動で切り替わります。 通信できない場所でも、歌を探すこと自体は続けられます。

購入とお支払いは App Store を通じて行われます。解約は iPhone の 「設定 → Apple ID → サブスクリプション」からいつでも可能です。

よくあるご質問

選んだ写真は、どこかに保存されますか?

解析のあいだは通信されますが、当社のサーバーに保存することはありません。 処理が終われば画像は破棄され、記録に残るのは「何バイトの画像だったか」といった数値だけです。 解析を担う Google の Gemini は有料枠で利用しているため、 送信した写真がAIの学習に使われることもありません。

写真が残るのは、一首を「カレンダーに保存」したときだけです。 このとき、その写真の小さな控え(長辺240ピクセル)が歌と一緒に保存されます。 ベーシックではお使いのiPhoneの中に直近30件まで。 プレミアムでは件数の制限なくクラウドにも安全に保管され、機種変更しても引き継げます。 詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

和歌の知識がなくても使えますか?

はい。すべての歌にAIによる参考訳として現代語訳と鑑賞を添えているので、原文が読めなくても 何を詠んだ歌なのか分かるようにしています。詞書(歌が詠まれた事情)も、 残っているものは併せて表示します。

無料試用のあいだにサインインは必要ですか?

必要ありません。支払い方法の登録も不要です。ただし機種変更やアプリの入れ直しで 記録を引き継ぐには、Sign in with Apple での連携が必要になります。

月の利用回数はいつ戻りますか?

毎月1日(日本時間)に戻ります。契約した日を基準にするのではなく暦月で区切るため、 月の途中で契約した場合もその月は上限まで使えます。

解約するとどうなりますか?

お支払い済みの期間が終わるまでは、そのままご利用いただけます。 期間が終わるとAI写真解析は使えなくなりますが、カレンダーに保存した歌は 引き続き見られます。

歌の本文は、どこから取っていますか?

国際日本文化研究センター(日文研)の「和歌データベース」から、 利用許諾を得たうえで収録しています。現代語訳と鑑賞は、本アプリのために AIを用いて作成した参考訳です。